引越しで荷造り以上に大変なのが荷物の搬入です。今回は新居への荷物の搬入がスムーズにすすみ、私たち引越し屋だけでなくお客様も楽になる「間取り図」と「配置図」のことを取り上げてみました。
「間取り図」と「配置図」をつくろう!
私たち引っ越し屋には、新居のどのお部屋が子ども部屋や書斎、寝室になるのかわかりません。
そこで「間取り図」を用意していただければ、引越しスタッフは家具や段ボールを荷物に書いてある所定のお部屋へお客様にお尋ねすることなくスムーズに搬入することができます。
また「配置図」があれば、テレビや家具などを所定の場所にお客様の指示を待つことなく置くことができるのです。もし「配置図」がなければ、お客様の指示があるまで一旦仮の場所に置くことになり、他の荷物の搬入の妨げになりかねません。2人がかりで運ぶような重い荷物を一気に所定の場所に設置できることは、引っ越しスタッフにとって大変助かります。
時に、家具の配置を理解しているのがご依頼主の奥様だけということもあります。もし「配置図」がなければ奥様は作業終了時まで引越しスタッフへの指示をしなくてはなりません。奥様は荷物の整理どころじゃないかも。
「間取り図」と「配置図」の作成準備
「間取り図」は新居を仲介された不動産屋さんにいえばほとんどの方が手にいれることができます。私たちスタッフがわかりやすい図であればもちろん手づくりの「間取り図」や「配置図」でもOKです。
入手した「間取り図」がB5サイズであれば、書き込むには小さいのでコンビニなどでB4かA3サイズに拡大されることをおすすめします。「間取り図」と「配置図」を1枚にして書き入れるのも良いですし、部屋数や家具が多いお客様は「間取り図」と「配置図」それぞれ1枚ずつ用意するのも良いかと思います。
「間取り図」に書くこと
私たちアーク引越センターの段ボールには、上と横に品物と階数と部屋の名称を書き入れることができるように印字されています。そこにリビングや台所、書斎など部屋の名称を書いてください。そして「間取り図」には荷物に書いた部屋の名称で書き入れてください。
部屋数が多いお客様のなかには部屋の名称でなく、部屋に番号をつけている方もいらっしゃいます。例えば1階の部屋であれば1-A、1-B、1-C。そして2階の部屋であれば2-A、2-Bと。なかなか良いアイデアですよね。引越しで使う段ボールは、ファミリーとなるとかるく50個を超えます。「子ども部屋」などと書くよりも英数字で表記すれば、文字数が少なく書くのも楽ちんかもしれませんね。
「配置図」に書くこと
事前に、家具や電化製品はサイズを図り、新居に設置できるスペースがあるかを確認しましょう。特に大型の家具や電化製品は自分で動かすことがなかなかできないので、配置図の作成はぜひ入念に。
意外と多いのがお客様がテレビを置きたい場所にコンセントやアンテナ配線口がないこと。サイズだけでなく家電を置く場所のコンセント位置なども確認しておいてくださいね。
また冷蔵庫には、「右開き」「左開き」と種類があります。「置くことはできたけど扉が開かない」などひっこし先でよくある話です。「配置図」つくる時にはその辺も合わせて確認すると良いですね。
新居についたらまず玄関に貼ろう「間取り図」と「配置図」
「間取り図」と「配置図」は、引越しスタッフの目に留まりやすい玄関の壁などに貼っていただくと大変助かります。これはご家族様にも好評なんですよ。また当日に引越チームのリーダーに手渡しいただいてもいいです。
また引越しの真っ最中に、スタッフに指示を出すのは意外に困難なので、「間取り図」に伝えておきたい注意事項なども合わせて書き入れておくと良いですよ。
「間取り図」と「配置図」を見ながら引越しスタッフは荷物を運び入れていきます。お客様はどうぞ荷物の整理をすすめてください。
まとめ
「間取り図」と「配置図」の作成は、お客様と私たち引越しスタッフ双方にとってメリットがいっぱいです。引っ越しが決まったらぜひ書いてみませんか。