新居に、使っていた洗濯機を搬入したけど置けなかったお客様が時々いらっしゃいます。今回はそのようなことにならないための、確認ポイントを紹介します。
洗濯機に合う電源周波数の確認
日本の電源周波数は、東日本と西日本とで違います。どちらの周波数でも使えるものもありますが、洗濯機には対応していないものがあります。東京から九州など離れたところにお引越しされる方は、まずは確認してください。対応できないものであれば洗濯機は、引越しリストから外しましょう。
周波数に問題がなく、新居でもこれまで使っていた洗濯機を利用しようと思っている方は、「置けない」「使えない」というようなことにならないために、引っ越し前の準備に取り掛かりましょう。
搬入/設置場所まで運べるか通路の確認
玄関から設置場所まで、洗濯機が運べるかを確認します。マンションなど集合住宅であれば、マンション入り口やエレベーターの広さに加え、廊下や階段の形状次第では、曲がるスペースが必要なので確認しましょう。通路幅と洗濯機の幅を測ります。通路の幅は、洗濯機の幅より「6cm以上」あればOKです。玄関や廊下に手すりがある場合は、手すりから壁までの幅を測ってくださいね。
引越しの打ち合わせの時に、私たちは搬入通路のことをお尋ねします。「通路が狭い」「階段に曲がり角がある」など搬入に不安がある方は、ぜひご相談ください。
設置/スペースの確認
新居には、洗濯機パンが設えてあるか、そして排水溝の位置の確認をお願いします。排水口が洗濯機の横に出る場合は良いのですが、洗濯機の真下に来る場合は、付属品が必要な機種があります。今お使いの洗濯機の説明書を確認し、必要であるならば事前のご準備を。また洗濯パンに台がついているものも真下に排水口があると掃除がしにくいです。家電販売店やホームセンターなどに、洗濯機用かさ上げ台が販売されているので、それを利用すれば排水口に手が届き掃除も楽々。事前に購入し洗濯機設置の際、引越しスタッフにご指示ください。洗濯機を持ち上げるのは大変です。引越しスタッフにお任せを。
ドラム式の洗濯機の場合、ドアの開閉のためのスペースが必要です。洗濯機の説明書を調べていただき、新居に十分なスペースがあるかの確認をお願いいたします。
引越前日までにやっておきたいこと
前日までに、給水ホースと排水ホースの水抜きが必要です。運んでいる途中で他の家具などを濡らさないためにやっておきましょう。
■全自動洗濯機
まず、給水ホースから始めます。
・水道の蛇口を閉める
・洗いをスタート
・約10秒経過後、本体の電源を切る
・蛇口から給水ホースをはずす
・給水ホース内に水が残っているので、バケツ等で受け水を抜いてください
次に、排水ホースの水抜きです。
・脱水をスタート
・脱水終了後は、槽内に残った水分をタオルでふき取る
・洗剤投入ケースがある場合は、投入口の水分もふき取る
・排水口から排水ホースを抜く
・排水ホース内に水が残ってないか確認してください
・排水ホース掛けがある場合は掛けましょう
■ドラム式洗濯機
全自動洗濯機同様、給水ホースの水抜きから始めます。
・水道の蛇口を閉める
・コースの槽洗浄コースを選び、スタート
・15秒位経過したら電源を切る
・蛇口から給水ホースをはずす
・給水ホース内に水が残っているので、バケツなどで受け排水してください
次に、糸くずフィルターの水抜きです。
・脱水をスタート
・1分位経過したら電源を切る
・ドラム内の水分をタオルなどでふき取る
・洗剤投入ケースの水分もふき取る
・糸くずフィルターのつまみをゆるめ、水を出します
・糸くずフィルターもタオル等で水分をふき取る
最後に排水ホースです。糸くずフィルターの水抜きで脱水しているので、洗濯機を動かす必要はなりません。排水ホースに水分が残ってないかを確認して、もしあれば水分を拭きとってください。
ドラム式の引越には、槽を固定するために「輸送用の固定ねじ」が必要です。ないのであればこちらも事前購入しておきましょう。
ひっこしを楽にするひと手間
せっかく運んで、使えないのはとても残念なことです。事前に手間をかけることによって新居ですぐに洗濯ができます。ご紹介したこと、ぜひチェックしてくださいね。