結婚してお引越し、という新婚さんは多いのではないでしょうか。2人が今それぞれ住んでいる場所から、荷物をまとめて今住んでいる場所を引き払い、新しい部屋に転居するという流れでは、他とは違う注意点がいくつかあります。今回は、結婚して新居へ引越す予定の方に、引越しの段取りポイントについて説明しますので、ぜひチェックしてお引越しを成功させてくださいね。
新居に持っていくもの購入するものを2人で相談
引越し前の早い段階でやっておきたいことは、2人の荷物をどのように持ち込むかという相談です。2人ともひとり暮らしをしているなら、生活家電など、かなりのものがダブってしまいます。逆にどちらも実家暮らしの場合は、新しい所帯に必要なものが多く、予算をしっかり確保する必要があります。
■間違って洗濯機をダブらせてしまった!
2人ともひとり暮らしをしていたのですが、結婚を機に2人が仕事に行くのに便利な賃貸物件を借りることにしました。その際、事前に相談していたつもりだったのですが、洗濯機を2人とも持ち込んでしまって…。処分するまでの間、すごく邪魔で、引越し後の片付けもやりにくかったです。
栃木 Y.M
■一覧表を作っておいて正解でした
お互いに何を持っていくか、どれぐらいの量を持っていくかについて話し合いました。生活家電などの一覧表を作って、どちらのものを持っていくのか、新しく買うのかをすべてまとめたんですが、これがあると荷造りがスムーズ。おすすめです。
愛知S.M
引越しに持っていく荷物を一覧表にして、どちらのものを持っていくかなど整理する方法は、新婚さんの引っ越しには特に役立つテクニックです。新居に必要な荷物を過不足なくそろえるための第一歩なので、早めに整理を進めておきましょう。荷物の整理ができると、引越し会社に費用の見積もりを依頼するときにも役立ちます。
役所への手続きもできる限り簡単に済ませよう
新婚さんの場合、もうひとつ注意したいポイントは、役所や銀行などの住所変更および改姓の手続きタイミングです。二度手間にしないためには、以下の順番で検討しましょう。
1.2人がそれぞれ転出届を提出
2.新居へ引越し
3.新居の役所で婚姻届を提出
4.続きで転入届を提出
5.運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証の住所変更・氏名変更
6.銀行口座や保険のなどの住所変更・氏名変更
■何の手続きが必要かを知らなくてすごく時間を取られた!
婚姻届や住所変更の手続きをよく知らなくて、何度も役所へ行く羽目になってしまった。結婚前後はやることが多すぎて、役所に行く時間も惜しかったけれど行かざるを得なくて困ってしまう。
福岡 H.I
住民票は、基本的に引っ越ししてから14日以内に届ける必要があります。転出届は2人でそれぞれ提出しますが、婚姻届は引越してから新居で提出してから、転入届を出すと、何回も役所に行く必要がありません。転入届のタイミングで、銀行口座や運転免許証などの手続きに必要となる証明書類を早めに取得し、手続きするといいでしょう。
ただ、入籍のタイミングは2人の考えもありますので、手続きの進め方についても、お互いに意識のずれがないよう、話し合っておいてくださいね。
引越しの段取りフローチャート
ここまで説明してきましたが、実際に新居へ引越す際の段取りについて説明します。
1.6ヶ月前:新居探しを始める
2.2ヶ月前:新居を決める、入居審査などを受けて決定
3.新居が決まったタイミングで引越し業者に見積もりを取って業者決定
4.1ヶ月前:新居に持っていくものリスト整理、新姓の印鑑作成
5.2週間前:荷造りを始める
6.引越し前日まで:転出届提出
7.引越し当日:荷出しと荷ほどき
8.引越して14日以内:婚姻届を提出して、続きで転入届を提出し、住民票など必要な書類を取得
9.役所での手続き後:運転免許証やマイナンバーカードなど、本人確認書類として使う身分証明書の住所変更手続きと改姓届を行う
10.9が終わって以降:銀行口座やクレジットカードなどの名義変更を一斉に変更
この流れで引っ越しを進めていくと、スムーズに引っ越しが完了しますよ。
新婚カップルの引越しのコツは2人の荷物整理と各手続きの段取り
ふたり同時の引越しとなる新婚さんの引越し。成功のコツは引越しのキホン「段取り」にプラス、「相談」「分担」が加わるところがポイントですね。
ここでは多くのカップルに当てはまるであろうモデルケースをご紹介しました。ご紹介した段取りをベースにおふたり個々のご事情を加味して、引越し前の準備をしてくださいね。