引越しの時に梱包や運ぶのに困ったと意見が多いものにスポットを当てます。知っておくとスムーズに引っ越しが進む豆知識ですよ。
1.仏壇
仏壇があるご家庭では、梱包に頭を悩ませる物の1つではないでしょうか。「魂抜き」と「魂入れ」という言葉、聞かれたことありますか。「魂抜き」は今住んでいるところで、「魂入れ」は新居で行います。どちらもご住職にお願いしなければなりません。しかし、宗教によってしなくてもよいといわれる場合も多いので、まずは親しくされているお寺に必要か否かを聞いてください。必要であれば引っ越し3日前位までには済ませておきましょう。
仏壇を梱包する前に、新居に移って飾りつけなどがわからなくなった場合のために、写真を撮っておきましょう。忘れたときに助かります。「引越しの準備をします」とご先祖様にお参りして梱包作業のスタート。
■仏壇の梱包
1)仏具を包みダンボールへ
2)数珠など引き出しに入てるものも全て出しダンボールへ
3)引き出しが運搬中出てこないよう紙などをはさみ動かないようにする
4)扉が開かないよう注意しながらエアパックなどで仏壇を包む
5)仏壇をダンボールに入れて動かないようすき間には新聞などを使い詰める
6)天地無用とダンボールに記入
注意点としてはテープを直接仏壇に貼り付けないよう注意しましょう。テープが装飾の金箔や漆を剥がしてしまう可能性があるからです。また、ご本尊と位牌は仏具と同じダンボールに入れないで、お客様が運んでください。
仏壇が小さければお客様がダンボールに入れることもできますが、ひとりでは抱えることができないサイズの仏壇もありますね。その場合は見積り訪問の際、営業マンに相談しておけばダンボール梱包は引っ越しスタッフが行います。3の作業までお客様で済ませておきましょう。
2.神棚
神棚は、「魂抜き」などのしきたりはありませんが、丁寧に扱い梱包するのは同じ。また、仏壇同様梱包前に写真を一枚とっておくと置き場所を忘れしたときに慌てないですみますね。今から引っ越し準備に取り掛かりますと一礼して梱包をスタートさせましょう。
■神棚の梱包
1)お札を取り出し、白い紙か白い布で包む
2)飾りなどの神具を壊れないように梱包する
3)全体をバスタオルなどで一度包みその上をエアパックで包む
4)ダンボールに入れ、すき間は新聞紙等を詰める
御札はお客様が持ち運びをしてください。神棚が入ったダンボールにいっしょに入れることは避けましょう。
3.楽器
音楽が趣味で楽器をお持ちの方も多いはず。引越しのとき楽器はどうやって運べばよいのでしょうか。
■ピアノ
ピアノの引っ越しは、ピアノの搬送を専門で扱う業者や引っ越し業者に依頼しましょう。ピアノの引っ越しを扱う業者であれば調律まで手配してもらえます。
■ドラムセット
ドラムセットも大型で、お客様自身での梱包は難しいですね。ドラムセットなど大型楽器の引っ越し専門業者はピアノよりも少ないです。引越しを頼んだ業者がドラムセットの引っ越しができるか確認しましょう。もし、取り扱いがないのであればドラムを購入した楽器店に尋ねるのもあり。専門業者を紹介してもらえるかもしれません。
■ギターなど中型、小型の楽器
自身で持ち運びができるサイズは、自分で梱包しましょう。ハードケースに入れ、エアパッキンで包んで、取扱注意と大きく書いておきましょう。
4.オーディオセット
家庭用のオーディオセットは自分で梱包ができます。購入時のダンボールがあればそれを利用しましょう。注意したいのはスピーカー。少し要領があるのでご紹介します。
■コンポ
コンポはエアパッキンで包みます。エアパッキンを敷いたダンボールに入れます。すき間には、エアパックなどを詰め、ダンボールの中でずれたりしないようにしょう。
■スピーカー
スピーカーが包める広さのエアパックを敷き、スピーカー部分を下にして包みます。スピーカーは、上下方向への振動に弱いので、この方法がよいとされています。ダンボールにもエアパックを敷き、スピーカー部分を下にして入れます。すき間はないよう新聞やエアパックを詰めましょう。ダンボールにはスピーが入っていることと、天地無用のこと引っ越しスタッフに伝えましょう。
5.観葉植物
観葉植物は、引越しする2日前から水やりを止めましょう。重くなる上に、運ぶ時に水が漏れて他の荷物を濡らす可能性があるからです。注意してくださいね。
鉢部分をダンボールに入れます。ダンボールから出ている葉の部分は、いらなくなったタオルなどをかぶせておきましょう。大型の観葉植物は、引越しスタッフに頼みましょう。
大型の荷物は専門業者におまかせ
引越業者には、大型の荷物の搬送はオプションが用意されているので、利用しましょう。大切な荷物が新居に搬入してもらえるので安心です。