静岡市への引っ越しが決まったけど、どこのエリアに住むと通勤が便利なのか、住みやすいのか、環境は良いのかなど、住まい探しは大変です。本記事では、静岡市内3区の特徴についてまとめました。
静岡市と市内3区の特徴
静岡市は2018年9月時点で、人口総数695,796人の政令指定都市です。土地面積は広く、都道府県庁が所在する市としては、全国で最大とされます。その昔、静岡市は駿府と呼ばれ、徳川家康が幼年期と壮年期、そして晩年を過ごした場所としても有名です。徳川家康が晩年を過ごす地としてこの地を選んだ理由の中に、温暖な気候で過ごしやすく、山や海、川が近くにあり、美味しい食べ物もあるからという説もあります。現在は、過ごしやすい気候や自然に恵まれている点に、東京や名古屋までは約1時間で行くことができるアクセスの良い点も加わり、ほどよく都会で、自然環境も良い街として人気です。
また、子育て世代にはうれしい点も多い静岡市。市内の市立保育園・幼稚園は、すべて認定こども園に移行されています。待機児童園や病児・病後児保育室も整い、子育ての環境の質が高いです。2015年には、共働き子育てしやすい街(地方編)では、1位を獲得しているほどです。
【葵区】
葵区は土地面積が広く、8割以上の土地が山間部です。残りの低地や平地に住宅や商業施設などが密集しています。静岡県庁や静岡県警察本部の合同庁舎などもあり、静岡市だけでなく静岡県の政治や経済の役割をしている施設がある区です。葵区の中でも駿府城公園周辺には、静岡県下でもトップとされる静岡高等学校や静岡大学附属小学校・中学校など、学校が多くあり文教区とされています。
【駿河区】
静岡駅の南側に駿河区が広がります。公共交通機関を利用しての静岡駅へのアクセスも良好です。区内には国立大学静岡大学や静岡県立大学など、大学がいくつかあり、学生さんたちの姿をよく見かけるでしょう。駿河区には、国の重要文化財として指定されている「登呂遺跡」があります。東名高速道路の静岡インターからも近く、多くの観光客が訪れています。
【清水区】
清水区は、静岡市が政令都市になる前の清水市にあたるエリアです。人気漫画「ちびまる子ちゃん」の舞台は、この清水区だという話は有名。小さなお子さんを育てているご家庭にとって、のどかな環境は魅力かもしれませんね。また、清水区にはサッカーファンにうれしい、Jリーグ所属の清水エスパルスのホームグラウンド「IAIスタジアム日本平」もあります。Jリーグの公式戦など、歩いて観に行くことができ、魅力です。
家賃相場
静岡市内の家賃相場が気になるところですね。単身の方向きのワンルーム、2人暮らし向きの1LDL~2DK、ファミリー向けの2LDK~3DKをピックアップしています。
【葵区】
1人暮らし向け:4.96万円
2人暮らし向け:6.69万円
ファミリー向け:7.75万円
【駿河区】
1人暮らし向け:4.41万円
2人暮らし向け:5.66万円
ファミリー向け:6.40万円
【清水区】
1人暮らし向け:4.00万円
2人暮らし向け:5.60万円
ファミリー向け:6.40万円
静岡市の交通アクセス
静岡市内を走る鉄道は、静岡鉄道とJR東海道本線の2つ。この2つの路線は、並行して走っているので、利用しやすいエリアは、ほぼ同じです。静岡鉄道は、葵区の新静岡駅から13つの駅を経由して清水区の新清水駅まで走っています。始発駅から終点駅まで、所要時間約22分とアクセス便利です。静岡市内の交通インフラをカバーしているのは、静鉄バス。市内をくまなく走っていて、市民の足となっています。
静岡市で人気のエリア解説
静岡駅周辺に百貨店やオシャレな商業施設に集中しています。また、静岡市のオフィス街とされるのも静岡駅周辺で、葵区追手街や呉服町、栄町。住まいとして人気があるのは、静岡駅にアクセスが良いエリアです。単身者には、静岡駅まで徒歩、もしくは自転車でも行ける駿河区小黒や曲金、小鹿が人気。葵区に比べ、家賃もリーズナブルな物件が多いです。
ファミリー層に人気なのは、高級住宅街とされる葵区大岩や北安東。また、葵区七間町通り周辺は再開発事業が進められているので、街並みが美しくこれから人気が出てきそうなエリアと考えられます。清水区草薙駅周辺も同じく再開発が進んでいるエリアでおすすめです。学園都市でもあり、活気あふれています。子育て世帯には、美しい自然に囲まれた文教区として注目されているエリアです。