今回は宮城県石巻市に引越しされた方に、落ち着いたら出かけていただきたい、住んでいるからこそ何度でも訪れやすいスポットをピックアップ。親しみやすい公の施設を中心にご紹介します。
石巻市の憩いの場&おすすめ公共施設
石巻市は宮城県仙台市に次いで宮城県第2の人口を擁する街です。太平洋に面する港町で、自然豊かな食の宝庫。約400年前に伊達政宗公の命を受けた支倉常長らが石巻港からローマへと出港したところとしても有名な街です。
太平洋の美しい景色が楽しめる宮城県慶長使節船ミュージアム
出典: 宮城県慶長使節船ミュージアム
サン・ファン館は、今から約400年前に石巻市月浦から出帆した慶長使節について、シアターやパネル展示などで紹介しているところです。隣接するサン・ファン・バウティスタパークは、支倉常長らが見たイタリア広場をイメージしてつくられていて、展望台からは太平洋が見渡せます。
伊達政宗の命を受け欧州へ出港したサン・ファン・バウティスタ号が1993年に復元され一般公開されていましたが、2021年解体となりました。今後1/4サイズで再作成の計画が進んでいるとされています。
【住所】石巻市渡波字大森30-2
【利用料金】大人300円 高校生以下は無料
【公式ホームページ】宮城県慶長使節船ミュージアム
美味しいものから産業までわかる道の駅「硯上の里おがつ」
道の駅「硯上の里おがつ」には雄勝観光物産交流館と観光物産交流館があり、雄勝地域の美味しいものや産業のことがまるわかりのスポットです。ゆっくり海を眺めるのもよし、地元の食材を買うのもよし。そして、日本一大きい硯や書状・掛け軸などの芸術にふれることもでき、観光客はもちろん石巻市に住む方も楽しめるところです。
【住所】石巻市雄勝町下雄勝2-17
【利用料金】無料
【公式ホームページ】道の駅「硯上の里おがつ」
近代庭園として名高い齋藤氏庭園
出典:石巻市観光協会
齋藤氏庭園は、明治から昭和終戦まで千町歩地主として有名な齋藤家九代当主、善右衛門が明治後期に造ったとされる美しい庭園です。2015年には国の名勝に指定されました。また、園内には宝ヶ峯縄文記念館があり、宝ヶ峯遺跡から発掘された縄文時代後期の土器などが展示されています。
入場料は、通常一般が500円ですが、一部見学できない施設があることから、当分の間無料です。引越ししたらぜひ足を運びましょう。
【住所】石巻市前谷地字黒沢73-1
【利用料金】無料
【公式ホームページ】石巻市役所
石巻市のおすすめ散歩道
石巻市の街並みは急速に変わりつつあります。散策をしていると街が変わる様子に出会えるでしょう。
昭和の面影を残すアイトピア通り商店街
市の中心、アイトピア通り付近は昭和レトロな雰囲気が漂っています。中でも目を引くのが市内最初の百貨店「旧観慶丸商店」。1930年に建設された木造3階建ての建物です。現在は石巻の歴史・文化についての展示施設と文化交流のための貸しスペースを併設した芸術文化発信拠点となっています。
また、その向かい側にも大正14年に建てられた素晴らしい建物があります。このビルは旧東北実業銀行石巻支店で、設計者は建築家辰野金吾と共に東京駅の設計を手掛けた盛岡市出身の葛西萬司だとされています。
【住所】宮城県石巻市中央三丁目6-9
【利用料金】-
【公式ホームページ】石巻市指定文化財 旧観慶丸商店公式ホームページ
犬の散歩コースとしてもおすすめの北上川堤防川べり
石巻市の北上川河口部の堤防は、両岸計約15kmあります。中央地区は堤防と故・石ノ森章太郎先生の作品を展示するマンガミュージアム「石ノ森萬画館」もあり、堤防と水辺空間が一体となっていて散策にぴったりなエリアです。早朝や夕方には、健康維持やリフレッシュを兼ねて散歩をする石巻市民の姿が多く見られます。
【住所】宮城県石巻市
【利用料金】無料
【公式ホームページ】-
期間限定!インスタ映えするWhite Deer
海辺の散策におすすめなのが、White Deerがある牡鹿半島の荻浜。White Deerは、荻浜漁港の牡蠣養殖場を抜けて細道を7分くらい歩いたところにあります。高さ6mにも及ぶ巨大な現代彫刻は、名和晃平氏の作品です。
White Deerは2017年から佇んでいますが、なんと2027年までの期間限定での展示となっています。引越しが落ち着いたらまずはお出かけした方がよさそうですね。
【住所】宮城県石巻市荻浜
【利用料金】無料
【ホームページ】東北ロードトリップ
石巻市の四季折々の名所
石巻市の季節が楽しめるスポットをご紹介します。
北上川や奥羽山脈と桜を楽しむ亀ヶ森公園
石巻市民のお花見スポットは日和山公園の桜が有名ですが、ここでは北上川や奥羽山脈の景色と共に桜が楽しめる八幡山亀ヶ森公園をご紹介します。公園は八幡神社境内にあり、桜は約150本。滑り台などの遊具、トイレもあるのでお子様連れでお花見ができるところです。
【住所】宮城県石巻市相野谷字旧会所前43
【利用料金】無料
【公式ホームページ】:公益社団法人宮城県観光連盟
大正時代から続く石巻川開き祭り
石巻川開き祭の記念すべき第1回目は、1916年の大正時代にさかのぼります。川の恵みに感謝するとともに、ご先祖様の供養のために始まったお祭りです。例年8月の第1金・土・日に花火大会やブルーインパルス展示飛行など様々な催しが行なわれ、石巻の街がにぎわいます。
【住所】石巻市内
【利用料金】無料
【公式ホームページ】石巻川開祭実行委員会
石巻城跡日和山公園のツツジ
日和山公園は桜だけでなくツツジの名所として有名です。眼下には石巻市街地と北上川、また天気の良い日には松島の風景も望むことができます。例年、初夏を迎える5月中旬頃から10種類、約450株のツツジが見ごろを迎えます。
【住所】石巻市日和が丘2丁目地内
【利用料金】無料
【公式ホームページ】公益社団法人 宮城県観光連盟
石巻市を散策してのんびり時間を楽しもう
今回は「石巻市に住んでいるからこそ行ける」という視点で絞り込んだスポットをご紹介しました。ぜひ、引越したら今回の記事を参考に街を探索してみてください。石巻市は少しずつ変化していているので、引越するとどんどん面白みが増していくことでしょう。