就職や転勤などで広島への引越しが決まったけど、具体的にどの区に住むか悩んでいませんか?今回は、広島市内で引っ越し先として人気のある区の特徴や交通アクセスについてまとめました!住まい探しの参考にしてくださいね。
広島市の情報と引越し先におすすめしたい区の特徴
中国地方随一の人口を誇る広島市は2015年時点で人口総数1,194,034人の政令指定都市です。中四国地方の中核都市として人口も一番多く、市内の主な交通機関として路面電車が活躍しています。他の都市のように地下鉄がない理由は、市内を流れる7本の大きな川で形成された「三角州」のため、土壌が地下鉄建設に向かないためです。
行政区は8区あり、ビジネスの中心地は紙屋町、元町から八丁堀あたりです。通勤には、広島電鉄の路面電車、JR山陽本線、可部線、芸備線、アストラムラインが使われます。ただ、広島は、職住近接で、中心街に近い中区や南区、西区に居住する人も多く、特に学生や単身者向けの賃貸物件はこれらの区が多い点が特徴です。通勤には、路面電車または新交通システムがよく使われます。
それでは、広島市8区の中でも引越し先として特に人気の高い5つの区について、その特徴を見ていきましょう。
【中区】
広島市の中心地であり、紙屋町から八丁堀にかけては中国電力などの地元大手企業や、大企業の支店も多く見られます。八丁堀には福屋や天満屋といった百貨店が並び、大きなアーケード街の本町通り、歓楽街の薬研堀などがひしめき、広島の都市機能が凝縮されているといっていい区です。
広島市の中では家賃が高めですが、物件の数が多く選択肢があります。特に、単身赴任者や学生さんで、便利な場所に住みたいという方にはおすすめの区です。
【西区】
広島の西側に位置し、住宅街も多い区です。山陽本線が区内を縦断しているほか、北部の横川駅からは可部線が伸び、広島電鉄の路面電車も走っています。市内の中心部に出るのに比較的便利で、特に若いファミリー向けの物件が多い点が特徴です。
新井口駅を降りると天満屋・アルパークという大型ショッピングモールもあり、ショッピングは地元でも十分楽しめます。山手の方になると、路線バスを使って通勤する人が多いですが、利便性と家賃のバランスがいい点も人気の理由です。
【南区】
中区と同様、市街地になる南区は、北はJR広島駅から南は宇品港(広島港)まで、陸と海の玄関口を持つ区です。北部は市街地ですが、南側は比治山や黄金山などの緑や海などの自然に恵まれた住宅街が広がっています。
近年は、広島駅周辺の段原地区や、宇品港近辺の再開発が進み、大きなショッピングモールができるなど、都市機能が強化されており、住みやすい区として人気です。また、昔から宇品近辺はマツダ工業の大きな工場があります。
中区へのアクセスは主に路面電車か路線バスですが、自転車でも十分通える距離です。かつては広島大学の東千田キャンパスがあり、一人暮らしの賃貸物件が多くありましたが、今はもう少し広い物件が増え、新婚世帯やファミリー層の物件も選択肢があります。
【安佐南区】
JR可部線とアストラムラインが通り、市内の中心部へはこれらを使って通勤する人が多く見られます。自然が多く、サンフレッチェ広島の本拠地となっているエディオンスタジアム広島や、広島修道大学もある区です。自然が多く広い部屋に住めるため、ファミリー層が多く住んでいます。緑井地区や祇園地区には商業施設もあり、賃貸物件も多くみられます。
【東区】
JR広島駅を南端として、北側の山に広がる区です。広島駅の近くは比較的便利です。JR芸備線はありますが、本数はあまり多くなく、通勤にはアストラムラインや路線バスを使うか、自転車を使うという人が多くいます。広島女学院大学と比治山大学がありますが、一人暮らし用よりも広めの部屋を持つ賃貸物件が多く、広い部屋に住みたい方におすすめです。
家賃相場
広島市内で人気の区内の家賃相場を、1人暮らし用(ワンルーム)、2人暮らし用(1K~1DK)、ファミリー向け(2LDK~3DK)の条件ごとに調べてみました。住まい探しの参考にしてくださいね。
【中区】
1人暮らし向け:5.29万円
2人暮らし向け:5.38万円
ファミリー向け:9.32万円
【西区】
1人暮らし向け:4.33万円
2人暮らし向け:4.06万円
ファミリー向け:6.75万円
【南区】
1人暮らし向け:5.30万円
2人暮らし向け:4.88万円
ファミリー向け:8.74万円
【安佐南区】
1人暮らし向け:3.96万円
2人暮らし向け:4.03万円
ファミリー向け:6.74万円
【東区】
1人暮らし向け:5.23万円
2人暮らし向け:5.18万円
ファミリー向け:7.38万円
ビジネスエリアや大学への交通アクセス
広島市民の足は、広島電鉄の路面電車です。時刻表を見なくても多くの本数が運転されていて、待っていればやってくるという便利さで、多くの市民にとって重要な交通手段と言えます。広島市内に勤務する際は、路面電車の沿線または路線バスも視野に入れつつ、市街地から離れた区はアストラムラインかJRを使える場所に住むと便利です。
大学は市内のあちこちに点在しているため、学生は基本的に自分の通う大学の近くに住み、バイトのために市内中心部へ自転車で向かう、とう生活スタイルになるパターンが多く見られます。路面電車沿線が便利ですが、家賃をリーズナブルにしたいのなら、自転車での移動ができる範囲内で物件を比べてみるのもおすすめです。
広島で人気のエリア解説
広島市内の人気エリアは、一人暮らしなら中区または南区、ファミリー向けなら西区や安佐南区がおすすめです。中区や南区は便利ですので、家賃との折り合いがつくならファミリー向けの物件もあります。間取りが広くて自然の豊かな場所を望むなら、西区や安佐南区のほうが快適に過ごせるので、ライフスタイルによって判断するようにしましょう。