福岡市への引越しが決まっても、住みやすいエリアはどこなのか知らないと引っ越し先が決められないですね。本記事では、住まい探しに役立つ、福岡市の特徴をご紹介します。
福岡市と市内7区の特徴
海や山に囲まれ、住みやすい地方都市といわれる「福岡市」。2018年10月現在1,579,450人の人が住む政令指定都市です。「福岡市といえば?」と尋ねると「明太子」や「豚骨ラーメン」と食べ物の名前ばかりがあがるほどグルメな街。福岡市は、単身赴任でも食事に困らないと転勤族に人気といわれます。また、発着本数が多い福岡空港が市内中心部にあることや新幹線も乗り入れていて、関東関西方面へのアクセスが抜群という点も人気の理由としてあげられます。
【中央区】
文字通り福岡市の中心部にある中央区。中でも天神は、商業施設も多く、上場企業が支店を構え、公共機関がありにぎわっています。住宅地として人気なのは、西側の大濠公園周辺や南側の浄水通り周辺で、ファミリー層が住む高級住宅が立ち並ぶ閑静な住宅地です。天神徒歩圏内の大名・薬院地区には、おしゃれな飲食店やショップが立ち並び、単身者向けのマンションが多く、若い人たちに人気のエリアです。
【博多区】
博多駅と福岡空港、博多港がある博多区。福岡の玄関口的存在のエリアです。博多駅周辺は、天神同様商業施設とオフィスビルが立ち並んでいます。また、有名な中洲があるのも博多区。にぎやかな印象の博多区ですが、博多駅と福岡空港、それぞれ10分ほど歩くと公園などがある静かな住宅地もあります。空港周辺の学校等には、騒音設備が整っているので、飛行機騒音も大丈夫です。
【早良区】
早良区には、海に近い平野部と佐賀県と隣接する山間部とがある広い区です。海に面している百道は、ランドマークタワーの福岡タワーもある高級住宅街。ファミリー向きの高層マンションが立ち並びます。その他、百道に近い高取や西新、室見のファミリー向けの物件も人気。その理由は福岡県随一とされる福岡県立修猷館高校があり、その周辺の小学校中学校も含めて目指したい・入りたいと評判の学校が多いことにあります。その上、それらの学校は転入出者が多いので、転校生が珍しくないとか。子供がなじみやすいといわれ、一層ファミリー層に人気となっています。
【西区】
西区は、中央区と東区にあった国立大学九州大学のキャンパスが移ったことから、住宅地としての人気が上昇しています。福岡市営地下鉄とJR筑肥線が相互直通運転しており、天神や博多、福岡空港までのアクセスも抜群。他のエリアに比べ家賃相場も低めで、沿線の住宅は単身向きもファミリー向きも人気です。また、スローライフで注目されている糸島市も近く、自然豊かな西区。休日は、アクティビティに過ごしたい人にはぴったりのところです。
【南区】
中央区に隣接する南区。西鉄電車の駅があり、平尾や高宮、大橋が人気のエリアです。駅周辺はにぎやかですが、少し離れると閑静な住宅地が広がります。南区には、いくつかの大学もあり、学生さんの姿を多く見かけます。おしゃれな飲食店やスーパーなども多く、利便性があるエリアなので、単身者、ファミリー層共に住みやすいところです。
家賃相場
福岡市内の家賃相場、1人暮らし用と2人暮らし用、ファミリー向けをピックアップしました。住まい探しの参考にどうぞ。
【中央区】
1人暮らし向け:4.57万円
2人暮らし向け:5.08万円
ファミリー向け:11.23万円
【博多区】
1人暮らし向け:4.67万円
2人暮らし向け:5.27万円
ファミリー向け:8.04万円
【早良区】
1人暮らし向け:4.05万円
2人暮らし向け:3.93万円
ファミリー向け:7.14万円
【西区】
1人暮らし向け:3.46万円
2人暮らし向け:3.76万円
ファミリー向け:6.99万円
【南区】
1人暮らし向け:4.04万円
2人暮らし向け:3.89万円
ファミリー向け:6.41万円
ビジネスエリアや大学への交通アクセス
福岡市民の足となっている、福岡市営地下鉄と西鉄電車。利用すれば、ビジネスエリアの天神や博多へのアクセスが抜群です。福岡市のもう1つ、市民の足となっているのが西鉄バス。市内をくまなく走っています。中心部から離れたところからは、都市高速利用の西鉄バスが運行されており、時間を短縮して通勤通学ができます。学生さんには、平日、休日にかかわらず、福岡都市圏が1ヶ月7000円で乗り放題の定期券もあり、お得と評判です。
福岡市で人気のエリア解説
単身者には、天神と博多にアクセスが便利なところに人気が集中。徒歩圏内や福岡市営地下鉄と西鉄電車の駅がある中央区は物件も多く、家賃は高めでも住まいを見つけたいという人が多いです。ファミリー層には、交通アクセスがよい、文教区が人気。その理由に、福岡県は、住んでいる場所によって受験できる公立学校が限られているところにあります。福岡市は、私立よりも公立高校の方が人気の傾向があり、進学校への受験可能なエリアは、人気。中央区よりも家賃低めの早良区は中高一貫もあり、お子さんがいるご家族にはおすすめです。