大学の進学や就職、転職などで神戸市への引っ越しが決まった人に、住まい探しの参考になる情報です。神戸市内の特徴や交通アクセス、人気エリアについてまとめました。
神戸市と市内9区の特徴
神戸市は行政区が9つある政令指定都市で、平成30年10月1日現在、人口は1,527,407人です。異人館など観光名所がある観光都市でもあります。神戸市には自然豊かな六甲山が背後にあり、南へ行くと外国船舶も入港する神戸港があり、古くから国際都市として栄えた街です。
【東灘区】
神戸市の東端に位置する東灘区は、電車を使えば三宮まで15分、大阪・梅田へも30分でというアクセスの良さ。中でも岡本エリアは、高級な住宅があるところとして有名で、閑静な住宅街です。また、東大入学者数が多く全国的にも有名な中高一貫校があるのもここ。文教地区に指定されており、家賃相場は高めでも住みたい街として人気です。
【中央区】
南は瀬戸内海、北は六甲山系が広がる中央区。中央区には、神戸一の繁華街三ノ宮や観光スポット北野異人館街があり賑やかな街です。海側の旧居留地周辺や異人館通周辺には賃貸物件があり、街並みの美しいロケーションは、住宅地として人気です。タワーマンションは、眺めの良さもあり家賃が高めの設定でも人気を集めています。
【灘区】
灘区は中央区に隣接し、阪急や阪神、JRが走る交通の便がよいエリアです。震災後、新都心が形成されており、高層マンションが美しく立ち並んでいます。神戸大学や神戸松蔭女子学院大学があり、賃貸物件が豊富。文教地区でもあることから子育て世代からも住みやすい街として人気を得ています。
【西区】
西神中央や西神南、学園都市などニュータウンがある西区。神戸市のベッドタウン的な存在です。地下鉄沿線に住めば、三宮へのアクセスもよく便利。保育園・幼稚園・小学校から大学まで学校が多く、学力はレベルが高いと評判。自然があり、しっかり勉強させることができる環境は、お子さんがいらっしゃるご家庭には魅力的ではないでしょうか。
【北区】
神戸市で最も広い区の北区は、のどかな景色が広がるところで、田舎と思われがち。しかし、箕谷からバスで20分、谷上であれば電車で10分と意外にも三宮へのアクセスもよいのです。賃貸物件の相場が都心部に比べて安いので、住みやすい街として選ばれています。中でも鈴蘭台は、三宮へ行く電車の本数が多く、スーパーなどもあり、普段の生活に困ることなく住みやすいと評判。住宅費用を抑えたいと思っている方におすすめです。
家賃相場
神戸市内の家賃相場を、1人暮らし用、2人暮らし用、ファミリー向けで調べてみました。住まい探しの参考にどうぞ。
【東灘区】
1人暮らし向け:4.58万円
2人暮らし向け:7.80万円
ファミリー向け:9.92万円
【中央区】
1人暮らし向け:5.48万円
2人暮らし向け:9.43万円
ファミリー向け:11.09万円
【灘区】
1人暮らし向け:4.56万円
2人暮らし向け:6.98万円
ファミリー向け:8.68万円
【西区】
1人暮らし向け:3.03万円
2人暮らし向け:5.71万円
ファミリー向け:6.39万円
【北区】
1人暮らし向け:3.78万円
2人暮らし向け:5.38万円
ファミリー向け:5.70万円
ビジネスエリアや大学への交通アクセス
関西圏に住んでいる人はご存知ですが、他のエリアから引っ越してきた人の戸惑いとなるのが、JR神戸駅とJR新神戸駅の違い。同じと思っている人も多いです。JR神戸駅は東海道本線の西側の終点、山陽本線の東側の起点の駅で、新幹線は乗り入れていません。逆にJR新神戸駅は新幹線単独駅。在来線は乗り入れていません。2つの駅は、隣接しておらず、歩くには少し遠く、地下鉄などを使って行き来することになります。
神戸市は、阪急や阪神などの私鉄各線が中心街を横切っているので、東西の移動が便利です。JRや地下鉄、バス路線も豊富なので交通インフラが整っている都市といえます。大阪や京都への通勤・通学もアクセスもよく通えるでしょう。
神戸で人気のエリア解説
神戸市では、東灘区が環境の良さと交通アクセスの良さで一番の人気。日本でも有数の進学校があることから、勉強熱心なファミリー層から引越し先として選ばれているようです。若い世代には、美しい神戸の街並みがある中央区が人気。商業施設やおしゃれな飲食店もあり、賑やかな顔と山手の散策にぴったりな美しい街並みもあるからでしょう。しかし、震災後に建てられた新しい物件がある灘区は、学校も多いことから単身向けの物件も多く家賃相場も低いので、引っ越し先としておすすめです。