四日市市は三重県北部に位置し、日本初の石油コンビナートが誕生した街として有名です。今回は四日市市に引っ越す方、引越しを検討している方が気になる子育ての制度や高齢者向けの制度について取り上げます。
国内屈指の工業都市「四日市市」の住み心地
四日市市は、室町時代「四日の市」として毎月4日の付く日に市が開かれたことから名前が付いたとされています。大手不動産会社調べによる住みよさランキングで、三重県第一位の街。どのようなところが住みやすいと評価されているのかご紹介します。
安心安全の街づくり
四日市市は安心安全な街づくりに力がそそがれています。その一つが地域防犯拠点の「よっかいち防犯ステーション」の設置。平成30年9月に、四日市北警察署が富洲原地区から羽津地区に移転しました。それによって、旧跡地周辺の住民から防犯機能を維持して欲しいという要望に応え設置されました。
自然豊かな快適な都市空間づくり
四日市市は、環境問題に積極的に取り組み、環境への負荷の少ないまちづくりが進められています。大気汚染物質濃度は24時間監視し、エコ通勤が推奨されるなど、きれいな空を守るために色々な施策が実行されている街です。
魅力ある街づくり
四日市市は現在、再開発推進中です。2027年を目標に近鉄四日市駅周辺からJR四日市駅までのエリアを中心に「中心市街地再開発プロジェクト」が進行中。街中心部の機能性を高めて、魅力あるまちづくりが積極的に展開されています。
・近鉄四日市駅のバス停の一元化「バスタ四日市」の設置
・近鉄四日市駅に直結出来るペデストリアンデッキの設置
・近鉄四日市駅からJR四日市駅までの中央通りを人々の回遊性を高める空間の創出
スローガンは「子育てするなら四日市」
四日市市では、子どもの健やかな成長を願い、子育て家庭への支援が進められています。質の高い施策を確認してみましょう。
保育園・幼稚園の数は?
四日市市は待機児童ゼロを目指し、小規模保育事業所17園つくり令和元年、令和2年と2年連続待機児童0となっています。全国的にも稀な施策ですね。
【保育園】
公立保育園 / 19園
私立保育園 / 13園
小規模保育事業 / 17園
事業所内保育事業 / 3園
【認定こども園】
公立認定こども園 / 4園
私立認定こども園 / 2園
※令和3年11月現在
問い合わせ先:こども未来部 保育幼稚園課 / 059-354-8172
子ども医療費助成
四日市市では、0歳から中学生までのお子さんを対象に医療費の窓口負担が無料です。所得制限もありません。ただし利用するには申請が必要なので、引越をしたら手続きをしましょう。
問い合わせ先:こども未来部 こども保健福祉課 / 059-354-8083
病児保育事業
四日市市には、4ヵ所の病児保育室が設置されています。この数は三重県下最多です。しかも事前に病児保育予約受付システム「あずかるこちゃん」に登録しておけば、病児保育室の空き状況の確認や予約申し込みが24時間スマートフォンやパソコンからできます。
問い合わせ先:こども未来部 こども未来課/ 059-354-8038
子育て支援アプリ「よっかいち!アプリDe子育て(よかプリコ)」
四日市市では、妊婦さんや小学校就学前の児童がいる保護者を対象に、子育てに関する情報が発信されています。 「よかプリコ」は、お子さんの成長記録や定期健診、ワクチン接種などのお知らせが届くので便利。子育て中の方や妊婦さんは引越ししたらすぐにダウンロードしましょう。
問い合わせ先:こども未来部 こども未来課/ 059-354-8038
共働き子育てしやすい街
四日市市は日本経済新聞社・日経DUALが毎年行っている「共働き子育てしやすい街ランキング」で、2020年中部地方1位を獲得。全国では24位です。子育て・教育環境が充実している結果があらわれているのでしょうね。
お仕事をしているパパママが安心できる「学童保育所」
学童保育のニーズが急増する中、学童保育所は平成27年度 は46ヵ所でしたが、令和3年度10月には68ヵ所と増設されています。
問い合わせ先:こども未来部 学童保育係/ 059-354-8464
老後も穏やかに過ごせる四日市市
2017年、ある新聞社の「老衰の死亡率調査」にて、四日市市は老衰死亡率が女性で全国1位、男性で全国3位になったことがあります。これが何を意味するのかというと、四日市市は穏やかに最後を迎えられる街ということです。
認知症支援の強化
四日市市では認知症支援に重点を置き取り組んでいる街です。
・安心おかえりシール交付事業
認知症高齢者等に対して、服や杖などに貼ることができるQRコードシールを配布
・あんしんGPS貸与事業
認知症高齢者等に対して、身に着けやすい小型のGPS機器を貸し出ししています。
・あんしん保険事業
認知症高齢者等が物を壊すなど賠償責任を負った場合に備え市が個人賠償責任保険に加入
問い合わせ先:健康福祉部 高齢福祉課 / 059-354-8170
在宅福祉サービス
四日市市では、ひとり暮らしなど要援護高齢者に様々なサービスが提供されています。
・訪問給食事業
調理が困難な65歳以上のひとり暮らし高齢者などを対象に、在宅介護支援センターから、月~土曜日まで昼食・夕食が配食されます。費用は1食658円。内158円は市が負担するので自己負担は500円です。
・緊急通報システム事業
対象は、65歳以上のひとり暮らし高齢者や高齢者のみの世帯で、高血圧症や心臓疾患等で突発的助けが必要になるかもしれない方に緊急通報装置が貸与されます。
・日常生活用具の給付
65歳以上のひとり暮らし高齢者等に対し、日常生活の便宜を図るため、火災報知器、自動消火器、電磁調理器が支給されています 。
・養護老人ホームでのショートステイ
65歳以上のひとり暮らし高齢者などで、一時的に自宅での生活継続が困難となったときに、養護老人ホームに短期入所か可能です。
・おむつ等支援事業
在宅で常時おむつ等を使用している人に、おむつ等に要する経費の一部を補助。
・認知症高齢者等みまもり支援事業
認知症により外出中に道に迷う恐れのある高齢者等を対象に、位置探索サービス機器の給付や個人賠償責任保険に加入。
・家族介護慰労事業
要介護4以上の高齢者を在宅で介護している市民税非課税世帯が対象。1年間、介護保険サービスを利用せず、入院・入所もなかった場合、護慰労金を10万円支給されます。
・重度ALS患者入院時コミュニケーション支援事業
ALS患者が入院した場合に、ALSを熟知している支援者を派遣。医療機関のスタッフ等との円滑なコミュニケーションが行えるよう支援されています。
問い合わせ先:健康福祉部 高齢福祉課 / 059-354-8455
【まとめ】四日市市に引越しして困ったときは?
四日市市は数多くの施策があり、これからもどんどん住みやすくなっていくことでしょう。引越しして不明点があるときは市役所に尋ねましょう。
四日市市役所
【開庁時間】午前8時30分~午後5時15分
【閉庁日】 土曜日、日曜日、祝日、休日、年末年始(12月29日~1月3日)