引越しの時、梱包や運搬に困るものがいくつかあります。今回は、引越しに成功した人たちの声を参考にしつつ、注意したい荷物とそれらの梱包・運搬のポイントについて確認しましょう。
仏壇:事前にお寺へ相談&梱包前に写真撮影
先祖の位牌など、そのまま梱包していいのかどうか分からないので、いつも法事を頼んでいるお寺に相談したところ、「魂抜き」と「魂入れ」が必要とのこと。また、移動の際には、仏具などの配置が分からなくなる人が多いので、事前に写真を撮っておくと良いとアドバイスも受けました。そこまで、気が回らなかったので、やはり相談して正解でした。、
山形 T.I
仏壇は、お寺の住職にお願いして、旧居で「魂抜き」を行ってから梱包し、新居で元通りにしたのち「魂入れ」を行います。ただ、現代では、宗教によってしなくてもよいといわれる場合が増えているので、まずは法事などでお世話になっているお寺に相談しましょう。必要であれば引越し3日前位までには済ませておきます。
また、仏壇を梱包する前に、新居に移ってご位牌の納め方などがわからなくなった場合のために、写真を撮るのも忘れないでください。「引越しの準備をします」とご先祖様に手を合わせたのち、梱包作業を進めましょう。
■仏壇の梱包手順
- 仏具を包みダンボールへ
- 数珠など引き出しに入てるものも全て出しダンボールへ
- 引き出しが運搬中出てこないよう紙などをはさみ動かないようにする
- 扉が開かないよう注意しながらエアパックなどで仏壇を包む
- 仏壇をダンボールに入れて動かないようすき間には新聞などを使い詰める
- 天地無用とダンボールに記入
注意点として、テープを直接仏壇に貼り付けないようにしましょう。テープが装飾の金箔や漆を剥がしてしまう可能性があります。また、ご本尊と位牌は仏具と同じダンボールに入れず、お客様がお手荷物として運ぶようにお願いします。
仏壇が小さければお客様がダンボールに入れることもできますが、ひとりでは抱えることができないサイズの仏壇もありますね。その場合は見積り訪問の際、営業担当に相談しておけば、ダンボール梱包は引っ越しスタッフが行います。3の作業までお客様で済ませておきましょう。
神棚も梱包前に写真撮影!御札は自身で持ち運ぶ
神棚にお祀りしている御札は、引越しの際大切に身に付けて持ち運びました。神棚はいろいろと細かい道具が多いので、新居でお祀りし直す際の参考に写真撮影。どこに何を置くのか分かるように撮影しておいたので、新居で神棚を設置する際とても役立ちました。毎日見ているのだから大丈夫だろうと思っていたのですが、実際に神棚を配置する際、意外に迷いましたよ。
京都 K.S
神棚は、「魂抜き」などのしきたりはありませんが、丁寧に扱い梱包する点は、仏壇の場合と同じです。また、仏壇同様梱包前に写真を一枚とっておくと置き場所を忘れしたときに慌てないですみます。今から引越し準備に取り掛かりますと神様にご挨拶の後、梱包をスタートさせましょう。
■神棚の梱包
- お札を取り出し、白い紙か白い布で包む
- 飾りなどの神具を壊れないように梱包する
- 全体をバスタオルなどで一度包みその上をエアパックで包む
- ダンボールに入れ、すき間は新聞紙等を詰める
御札はお客様がお手荷物としてお運びください。神棚が入ったダンボールにいっしょに入れることは避けましょう。
楽器類はまず引越し業者で扱えるかどうか確認を
引越しの見積もりを依頼する際、我が家にはピアノがあることを伝えました。ピアノの扱いについて事前に質問することで、不安も解消しましたよ。
福岡 H.W
楽器類は、大きさがあるものや精密な作りのものが多く、引越し時にどう扱うかを確認しておきたい荷物のひとつです。楽器の扱い方について、いくつかのパターンを紹介します。
■ピアノ
ピアノの引越しは、ピアノの搬送を専門で扱う業者や引越し業者に依頼しましょう。ピアノの引越しを扱う業者であれば調律まで手配してもらえます。
■ドラムセット
ドラムセットも大型で、お客様自身での梱包は難しいですね。ドラムセットなど大型楽器の引越し専門業者はピアノよりも少ないです。引越しを頼んだ業者がドラムセットの引っ越しができるか確認しましょう。もし、取り扱いがないのであればドラムを購入した楽器店に尋ねてみると、専門業者を紹介してもらえるかもしれません。
■ギターなど中型、小型の楽器
自身で持ち運びができるサイズは、お客様で梱包してください。。ハードケースに入れ、エアパッキンで包んで、取扱注意と大きく書いておきましょう。
オーディオセットはスピーカーに注意
最初、スピーカーはいつもリビングに置いているのと同じように、立てて段ボールに入れていました。しかし、何の気なしにインターネットで引越しの梱包について調べていると、スピーカーは上下方向の振動に弱いので、立てて入れるのは厳禁という内容を見つけてビックリ。すぐに、正しい梱包をにしなおしました。気が付いて本当によかったです。
新潟 O.F
家庭用のオーディオセットは自分で梱包ができます。購入時のダンボールがあればそれを利用しましょう。コンポはエアパッキンで包み、さらにエアパッキンを敷いたダンボールに入れます。すき間には、エアパックなどを詰め、ダンボールの中でずれたりしないようにしょう。
注意したいのはスピーカー。少し要領があるのでご紹介します。スピーカーが包める広さのエアパックを敷き、スピーカー部分を下にして包みます。スピーカーは、上下方向への振動に弱いので、この方法がよいとされています。
ダンボールにもエアパックを敷き、スピーカー部分を下にして入れます。すき間はないよう新聞やエアパックを詰めてください。ダンボールにはスピーカーが入っていることを引越しスタッフに伝えましょう。
観葉植物は水分が出るので下準備が必要
友人から「観葉植物を引越し荷物の中にそのまま入れていたら、水分が漏れ段ボールに水分が染みて大変だった」と聞きました。そこで、引越し業者に相談して観葉植物を梱包するコツについて教えてもらって事なきを得ました!
東京 M.R
観葉植物は、引越しする2日前から水やりを止め、運搬中に水が染み出すことのないように下準備をします。水やりを止めることで、土中の水分が抜けて重さも軽くなり、運搬しやすくなるので一石二鳥です。
梱包する際は、鉢部分をダンボールに入れます。ダンボールから出ている葉の部分は、いらなくなったタオルなどをかぶせておくことで、湿気が影響を抑えることができます。大型の観葉植物は、引越しスタッフに梱包をお願いしましょう。
梱包などに迷ったらまずは引越し業者に相談を
引越し業者には、大型の荷物の搬送オプションが用意されていることが多いです。どう運べば良いのか分からない荷物がある場合は、まず引越しのプロに相談しましょう。見積もりの際、相談しそびれた場合でも、電話で問い合わせればいろいろ教えてもらえます。オプションがある場合は利用も検討して、すべての荷物を運べるようめどを付けましょう。