引越しで必ず発生する荷物の搬出と搬入。実は、引越しで発生しがちな失敗が「搬出できない!」「搬入できない!」なのです。旧居・新居ともに搬出入に利用する経路と室内の家具類・家電類は、事前に大きさを確認しておかないと、引っ越し当日慌てることに。今回は、引越しの搬出入で失敗したという人の声を確認しつつ、引越し前に計測しておきたいさまざまな「サイズ」について解説します。
部屋の出入り口・玄関・廊下・エレベーターの出入り口
■お気に入りのソファが新居に搬入できず泣く泣く捨てることに
旧居から新居の分譲マンションへ持っていったソファ。搬入できるだろうと思っていたのに、引っ越し当日、エレベーターに搬入できないことが判明…。新居は10Fにあるため、エレベーターが使えないと運び込めないということになり、仕方なく処分するしかありませんでした。事前に分かっていれば新居まで持ってこずに処分もできたのにと後悔しきりです。
神奈川 H.K
旧居から持ち出した大型家具などが搬入できないというケースは意外と多く発生します。旧居の場合は、搬入できているという実績があるのでまだいいのですが、新居の場合は特に搬入可能かどうかを次戦にチェックしておかなくてはなりません。搬入できないのに新居に持っていく、という事態は避けるよう、事前に搬入経路の幅や高さの計測をしましょう。
計測しておきたい場所をまとめましたので参考にしてくださいね。
【自宅内】
・家具を搬出・搬入する部屋の入り口
・廊下
・玄関口
・(玄関から搬入できない場合も考えて)窓
・(玄関から搬入できない場合も考えて)ベランダ
【共有敷地内】
・玄関前廊下
・経路の廊下に曲がり角がある場合、曲がった後の廊下も計測
・階段を使う場合、階段と踊り場
・エレベーターを使う場合、エレベーター入り口と庫内の高さ
・集合住宅の場合、エントランス
旧居・新居ともに間取り図を用意して、そこに計測した値を書き込むようにすると、見やすくて便利です。
ソファ・ベッド・リビングボードの三大家具
■新居用に購入した大型ベッドが入らない!
結婚して5年、ようやく念願のマイホームとして分譲マンションの1室を購入しました。ゆったり寝たいという希望もあり、夢の大きなベッドを選んで引越し当日に家具屋さんに運んでもらったのですが、廊下の曲がり角をうまく通れず搬入失敗。仕方なく搬入できるサイズのベッドと交換することになりました。
岐阜N.I
搬入できないトラブルに陥りがちな三大家具は、ソファ・ベッド・リビングボードです。リビングボードの場合、解体できるものもあるのでその場合は何とかなるのですが、そうでない場合はクレーンなどで窓から搬入するか手放すかを考える必要があります。
洗濯機・冷蔵庫などの大型家電もサイズを確認
■マンション用の大型冷蔵庫に買い替えて正解!
旧居では、家族が4人いたので冷蔵庫もかなりのビッグサイズを使っていました。子どもたちが独立して夫婦2人になり、バリアフリーのマンションへ引っ越した際、冷蔵庫もマンション用のサイズに買い替え。搬入も特に問題なくスムーズでした。荷物を少なくするなど、生活の変化に合わせて家具なども見直したので、荷物自体も少なくできたので、いい引越しができたなと思っています。
愛媛O.R
大型冷蔵庫やドラム式の洗濯機は、かなりサイズが大きい機種もあります。マンション用のサイズなら、ほとんど問題なく運べますが、大きな容量の冷蔵庫などは、念のためメーカーのカタログなどから正確なサイズを確認しましょう。
引越し当日の搬出入成功のポイントは事前のサイズ確認
引越しの搬出入を成功させるための重要なポイントは、搬出入経路の確認とサイズ確認に尽きます。手間のかかる作業ですが、きちんと確認しておくことで、余計な荷物を運ぶ必要もなく、処分なども余裕をもって行えます。引越し費用を適切な価格に抑えるためにも、ぜひこの作業はやっておきましょう。