一般的に家族が多いと引っ越しは大変と思われます。単身者に比べ、なんといっても荷物の多さに違いがあります。でも…「大変!大変!」と思ってばかりでは引越しの準備は進みませんね。そこで今回は、ファミリーの引っ越しを成功させた人の声を元に、ファミリーの引っ越しが楽になるノウハウをご紹介します。
目指すはミニマムライフ編
例えば、2LDKのマンションから3LDKのマンションへの引っ越し。広くなるから安心と思い、新居に何でも持っていこうとするのはNG。「間取り的には増えたものの収納スペースは前の方が広かった」というお客様の声をよく耳にします。運ぶ荷物が少なければ、新居での荷ほどきが楽。いつもの生活がすぐに取り戻せます。家族に学生さんがいらっしゃるご家庭であれば、学校を休むことはできないので、素早くいつもの生活に戻る必要がありますね。
引越しを機会にミニマムライフを目指したので、引越しが楽だったという方が多くいらっしゃいます。これまでの経験をもとに、引越しのプロとして、新居でミニマムライフが送れるよう荷物の整理ポイントをご紹介します。
■ミニマムライフの極意「残すモノを見極めること」
大切なのは捨てる物を探すよりも、残すモノを見極めること。実は自分が愛着を持っているものを見つける方がずっと簡単。長崎 H.H
引越しの準備の時、まずは「必要なもの」をダンボールに収めていきます。愛着があるものは必要なもの、大切なものです。基本的にいるかいらないか悩んだものはいらないものに分類されます。新居に持って行っても使用しない可能性大です。時間があれば、生活していくのに最低限な荷物を書き出すのもいいでしょう。ただ家族が多い場合、書き出すのにも時間がかかりますね。
■ミニマムライフの極意「服を減らす」
自分が持っているモノは価値が続くと思っていたら売ったら100円。意識を変えることで服が減りました。東京 C.Y
家族が多いご家庭の荷物で多いのが「服」。服を減らせればダンボールの量がぐっと減ります。無料のダンボールの数には限りがあるので、ミニマムライフを目指すべく「服」を減らすといいですよ。お子さんが数名いらっしゃるところは「おさがり服」もありますね。今は着ないけどいずれ着るおさがり服は「必要な服」なので別のダンボールにまとめましょう。
服を減らすのに大胆にテコ入れしたいのは「大人の服」です。「いつかはまた着る」という思いがあるため、買う度に服はどんどん増えてしまったという人が多いのではないでしょうか。また、高額な服は捨てづらいもの。「いつかはまた着る」という思いがここでもよぎります。
「いつかはまた着る」という思いは、ここでバッサリ捨てましょう。「いつかはまた着る」という服は長く袖を通していないのでは?ミニマムライフを実践している人は、「1年着なかった服は捨てる」とか。服を捨てる時のポイント、「1年着てない服」「汚れやシミがついている服」「サイズが合ってない服」は、ゴミ袋へ。だそうですよ。
■ミニマムライフの極意「食器を減らす」
新居は食器棚1つだけ。数週間使わずにいたものは捨ててしまいました。岩手:F.H
家族が増えると比例して増えるのが「食器」。結婚式の引き出物などでいただくことも多く、増えてしまいがちですね。家族の人数に合わせてセットで買ったものの、家族が増えて数が合わなくなった食器などありませんか?食器を捨てるときのボーダーラインをどこにするかがポイントです。
日常使いの食器は、使ってない期間6週間を目安に捨ててしまいましょう。家族の人数に合ってない食器もゴミ箱行き。季節の行事に使う食器や旅の記念、子どもたちが最初に使った食器など思い出があるものは割れないよう梱包して新居へ持って行きましょう。
○○買って引っ越しが成功しました編
引越しとなると買い揃えるものがたくさんです。引越し準備を楽にするもの、新居に「あって便利だった」、「子どもたちに安全だった」と口コミが多いグッズをご紹介します。
■コードレスハンディ掃除機を買って成功しました
さっと掃除機がかけられるのでとても便利。大阪 A.O
新居に持って行く家具や電化製品を動かしてみるとホコリがいっぱいというご家庭を見てきました。新居にホコリは持ち込みたくないですよね。掃除機はどこのご家庭でもありますが、引越し準備をしている時は荷物が散乱していてコードが邪魔なのです。また、ダンボールを重ねてしまいコンセントが使えない場合もあります。
そこであって便利なのが「コードレスハンディ掃除機」です。ゴミやほこりを見つけたらすぐに吸引。これであれば小学生の子どもたちも使えます。お掃除を手伝ってもらえれば、パパママは他の作業ができます。新居でも使えるので買っておくと便利です。
■布団圧縮袋を買って成功しました
出来るだけダンボールの量を減らすために布団圧縮袋を購入しました。東京 M.Y
ファミリーでかさばる荷物といえば「布団」があります。引越しの季節が夏であれば、冬用のお布団は不要ですね。引越しが決まったらすぐに梱包できるのも「布団」。「圧縮袋」を使用すれば、ダンボールの荷物が減ります。また、新居でもそのまま押し入れにすっきりと収納ができ片付きます。
■ふしぎテープを買って成功しました
手にくっつくこともなく、ベタベタしないので荷造りが楽々。 鹿児島 Y.N
テープ同士しかくっつかない「ふしぎテープ ディスペンサー付き」。例えば、雑誌を梱包する場合、強力に結束できるのに雑誌にはくっつかないのです。文字通り不思議なテープ。食器の結束もできる優れもの。梱包が楽、荷ほどきが楽と一石二鳥です。
■スイッチ付き電源タップを買って成功しました
節電もできて便利。新居の部屋の数だけ用意しました。大阪 H.K
携帯電話やパソコンなど、1人に1台というご家庭も増えています。各部屋にコンセントが付いているとしても数に限りがあるのが現状です。家具や電化製品の配置次第では、コンセントが遠い場合もあります。経験上、前もって電源タップを用意されているご家庭の搬入はスムーズでした。いざというときのためにも、いくつか電源タップを用意されることをおすすめします。
転校手続きと住民票の移動
転校届って面倒。早く済ませておけばよかった。長崎 M.M
子どもさんがいらっしゃるご家庭は、引越し準備と共に転校の手続きを進めておかなければなりません。引越しを済ませてからは、できないものもあるので充分注意が必要です。また、転校の手続きは、同じ市区町村内なのか、市外や県外なのかによっても違いがあります。
また、私立学校や高校は学校によって違いがあり、試験や面接などを受け合格しなければ入れない学校がほとんどです。まずは転校できるかの確認が必要です。
小中学校の一般的な引越し手続き方法をご紹介します。自治体によっても違いがあるので在籍する学校、引越し先の自治体に確認してください。
■通学区域内での小中学校転居
在籍している学校に住所を変更したことを連絡しましょう。
■同一市区町村の公立小中学校に転校
・「転入学通知書」…住民票の異動手続き時に交付されます。
・「在学証明書」、「教科書給与証明書」…在籍している学校から交付されます。
これら3つを転校先の学校に提出してください。
■他の区市町村への公立小中学校に転校
・「在学証明書」、「教科書給与証明書」…在籍している学校から交付されます。
・「転入学通知書」…引越し先の区市町村で交付されます
・「住民票」…引越し先の区市町村で交付
これでファミリーの引っ越しも楽々ですね!
ファミリーの引越しを成功させるためのノウハウをご紹介しました。ご紹介した中から1つでも参考にして実行していただければ、きっと作業が軽減できますよ。大変な分だけ、新居での快適な生活ができるはずです。さあ、引越しの準備に取り掛かりましょう!