進学や就職、転勤などで熊本市への引っ越しが決まった方、どこに住むか悩みますよね。住まい探しの参考になる熊本市の特徴や交通アクセス、そして市内5区についての情報です。
熊本市と5区の特徴
熊本市は、2018年10月時点で人口総数739,556人の政令指定都市です。2016年4月に発生した地震では被害を受けましたが、街には平穏な生活が戻っています。
熊本市内では、大規模な2つの再開発が進んでおり、住まい探しのポイントになるかもしれません。1つ目が、熊本城にも近い、中央区桜町。地上15階・延床面積16万㎡超の巨大再開発プロジェクトが進行中です。商業施設だけでなく、住宅も併設されるので、住みたい街として人気がアップすると思われます。もう1つが、西区の熊本駅周辺。駅ビルが2021年春を目指し建設中で、商業施設とホテルが入る予定です。そして周辺が住居系開発エリアになっており、住宅が立ち並ぶことが予想されています。今、住みたい街として注目のエリアです。
小学生がいるご家庭が熊本市に引越しして驚かれるのが、制服着用の公立小学校が多いということです。「標準服」と呼ばれ、学校によって多少デザインや色が異なりますが、ブレザーに白シャツ、男の子は半ズボンで、女の子はプリーツスカートといういで立ち。朝、洋服選びに悩まなくてすむと、引越しして来た方たちから好評のようです。
もう一つ評判がよいのが水。熊本市の水道水は、100％地下水でまかなわれています。水道水の全量を地下水でまかなっているのは、人口50万人以上の都市では熊本だけ。水道をひねるとミネラルたっぷりのおいしい水を飲むことができます。熊本市に住めば、ペットボトルの水を買わなてすみます。
【東区】
東区には、水前寺江津湖公園や動植物園など、市民の憩いの場所があります。公務員と自衛官専用宿舎があり、転出入者が多いエリアで、ファミリー向きの物件数が多いエリアです。中心街から離れていても、住みやすい街として人気が高いのは、市電が通り、バスの本数も多く中心部へのアクセスが良好だからと考えられます。東区で人気があるのは健軍町。お買い物に便利な健軍商店街や東区役所、文化ホールの公共施設もあり、医療機関も充実する地域ポテンシャルが高いエリアです。
【中央区】
中央区には、国、県、市の公共施設が多く、下通りと上通り商店街を中心に百貨店や大型商業施設が点在し、熊本市の繁華街があります。少し離れると熊本城があり、その周辺は緑も多く、のどかでゆったりとした雰囲気です。文教区でもある中央区。進学校の県立熊本高校をはじめとする公立高校や私立高校も点在しています。国立熊本大学や東海大学、熊本学園大学もあり、学校施設が多いのも特徴です。
【南区】
南区で人気があるのは、日吉などJR西熊本駅周辺。近くには、熊本東バイパスや国道三号線が走っており、車があれば中心部へ行くにもアクセス便利です。駐車場付き物件も多く、駐車場代も3000円位とお得感がある物件も多くあります。商業施設や病院など生活に必要な施設が充実しているので、小さなお子さんをのんびりと育てたいファミリーに人気があります。
【西区】
西区は、のんびりとした田園風景が広がるエリアも多いですが、熊本駅があるのは西区です。その周辺は、再開発が進められており、タワーマンションなど近代的な住居が増えつつあります。熊本市電の二本木口駅や終点田崎橋駅周辺は、中心部へのアクセスが便利で、ほどよいのんびりさもあり住みやすいエリアといわれます。
【北区】
中心部から少し離れている北区。しかし中心部へ向かうパスが5～10分おきに出ているなど、場所によってはアクセスが良好です。熊本電鉄という電車が走っていますが、本数が少なめなので、北区では車は必需品です。国道3号線沿いには大型商業施設があるので、車があれば日頃のお買い物にも便利。北区には戸建ての賃貸物件が多いので、引っ越しの機会に庭がある住居での生活をしたいと思っている人におすすめのエリアです。
家賃相場
熊本市内の家賃相場を、区内×1人暮らし用、2人暮らし用、ファミリー向けで調べてみました。住まい探しの参考にしてくださいね。
【東区】
1人暮らし向け：3.61万円
2人暮らし向け：3.69万円
ファミリー向け：6.12万円
【中央区】
1人暮らし向け：3.83万円
2人暮らし向け：3.81万円
ファミリー向け：7.13万円
【南区】
1人暮らし向け：4.95万円
2人暮らし向け：4.47万円
ファミリー向け：6.12万円
【西区】
1人暮らし向け：4.39万円
2人暮らし向け：3.82万円
ファミリー向け：6.86万円
【北区】
1人暮らし向け：4.44万円
2人暮らし向け：3.87万円
ファミリー向け：5.56万円
ビジネスエリアや大学への交通アクセス
熊本市内には、路面電車が走っています。渋滞には左右されないので、通勤通学に便利です。バスは、交通センターを起点に放射線状に走っています。環状線がないので、会社や大学までのアクセスを確認して、引っ越し先を決めた方が良いです。地図上では近いけど、公共機関を利用すると遠回りで時間がかかってしまいます。そういった熊本市の交通インフラ事情が、車の保有率を高くしているのでしょう。中心部から離れた家賃が安めのところに住んで、車で通勤という人もけっこう多いです。
熊本市での人気エリア解説
熊本市の公共施設や大手会社の支店は、中央区に集中。その他4つの区は自然に囲まれた住居エリアが広がります。熊本市での生活には、車が必要という意見が多数。関東や関西の大都市に比べ、駐車場代がかなり安いので、熊本に引っ越ししたタイミングで車を購入する方も多いようです。
住居として人気なのは、路面電車が走るエリア。同じく内でも近くと遠くでは、家賃に開きがあります。ファミリーには、東区や西区の広々とした物件に人気があります。中心部から離れていても電停周辺に住めば、会社や多くの高校や大学がある中央区へのアクセス良好です。単身者には、中央区が人気。繁華街もありますが、少し離れると静かな住居エリアがあります。物件数も多く、予算に合わせて引っ越し先が探せますよ。
熊本市への引越し先は、どのエリアに決めたらよいか目星がつきそうでしょうか。ぜひ、参考にしてください。
